部下の退職は「感情」がいついてまわる  仙台・宮城の人材育成【国家資格キャリアコンサルタント、セミナー、講座、面談】

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部下の退職は「感情」がついてまわる  仙台・宮城の人材育成【国家資格キャリアコンサルタント、セミナー、講座、面談】

2020/08/13

企業で働いている方であれば、どなたかが退職するシーンには出くわしたことがあることがほとんどでしょう。

先日から部下の方の退職について記事を書いていますが、やはり気になる方は少なくないようで、皆さん悩んでいらっしゃることが伝わってきます。

 

部下の退職に関して、必ずと言っていいほどついて回るのは「感情」です。

後悔、寂しさといったものから、裏切りと感じる方、逆に大きな声では言えないけれど嬉しい、ホッとした、という方まで様々です。

 

これらは主語が「部下」なので上司の方の感情です。

部下の方が退職を選んだ際の「感情」ももちろんそこにはあるわけです。

 

 

本音はなかなか聞けない部分でもありますが、これまでキャリアカウンセリングしてきた体感から言うと、

皆さん、最初は怒り、恐れ、悲しさといったお話しから深堀すると、「辞めたくない」のが本音です。

 

これを上司側の方にお伝えすると驚かれるのですが、ちょっとだけ考えてみてください。

その部下の方は、どんな理由であれ「ここで働きたい」と選んで入社してきた方です。

キャリアカウンセリングでお話しされるときは、まだ迷っていることがほとんどで、専門家に自分の話を聴いてもらうことで気持ちや考えの整理をしたいということが多いです。

 

迷っている、というのは「辞めたくないから」。

「仕事は好きなんです」

「会社は嫌いじゃないんです」

「でも・・・」

と続くのは、ほとんどが人間関係や職場の雰囲気といった「ソフト面」の課題です。

そしてそれは本人の要因もある場合もありますが、ほとんどは長年の組織課題に繋がっています。

 

 

Googleが以前実験した「プロジェクト・アリストテレス」をご存知でしょうか。

他者への配慮や気遣い、共感がある職場は、生産性の向上に関わるということを実証したものです。

 

ここで注意したいのが、それを重視してこなかった時代を生き抜いてこられた方々が、現在の上司や管理職であることが多いという点です。

それが悪いというのではありません。

それが「成功体験」の一つになってしまっている可能性があり、部下がそういったことを求めていても「甘え」と断じてしまう危険性があるのです。

 

世界がどんどん変わり、自分の常識や価値観が揺さぶられるのは、多くの人間にとって快適ではないでしょう。

ですが、組織で生き抜いてこられた上司、管理職の方々だからこそ、部下の方に手を差し伸べることができるはずです。

 

それは甘えを許すことではなく、「ここで部下が頑張るためのマネジメント」の一つであるはずです。

そして経営者の方、人事担当の方はそれを応援できなくでは、組織課題の解決にはならないですよね。

今度は上司、管理職の方が孤立してしまう、孤軍奮闘状態になってしまいがちだからです。

 

 

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