部下から信頼される管理者(マネージャー)に必要なスキル・前編 【組織の人材育成に伴走する キャリアアシスト】
2022/02/15
会社組織においてマネージャーが担う役割は大きく、その仕事ぶり次第で成果がガラリと変わることもあります。
それだけ重要な役職であるマネージャーですが、一体どのようなスキルが必要なのでしょうか?また、どのようなスキルがあれば、部下をうまくマネジメントし、成果を上げることができるのでしょうか?
部下から信頼を得て、信頼されるマネージャーになるための必要なスキルについてお話しします。
マネージャーが身に付けるマネジメント力とは
マネージャーの仕事とは「部下をマネジメントし、チームとして成果を上げること」です。そして、部下との間に信頼関係がないと、うまくマネジメントすることができません。
マネージャーが身に付けるべきマネジメント力とはなんでしょうか。マネジメント力を構成する4つのスキルについてご説明します。
(1)人の話を聴くスキル
部下との信頼関係を構築するには、部下とコミュニケーションが欠かせません。そしてコミュニケーションのスタートは、相手の話を聴くことから始まります。
「この上司は自分に興味を持っていて、知ろうとしてくれている」と部下に感じてもらえるよう、丁寧に話を聴くようにしましょう。その際に相手の話に口を挟んだり、アドバイスしようとしたりする必要はありません。話の腰を折ることなく、相手が話し終わるまで聴くことを意識してください。
(2)質問するスキル
部下とコミュニケーションを取り、相手の話を聞いたあとは、話のすり合わせをすると良いでしょう。部下の話を正しく認識できているか確認を行ってください。
そして部下に対して質問をする際は、「What」や「How」を使って質問することをおすすめします。
「Why」を使って「なぜ?どうして?」という質問をすると、ついつい部下を責めているかのような質問になってしまいます。何か起きたときに重要なのは責めることではなく、原因の分析や今後の対策です。
こういったことを部下にしっかり考えさせるためにも、「What」や「How」を使って質問をするようにしましょう。「原因は何なのか」「今後どのような対策を行うのか」など、有益なコミュニケーションになるだけでなく、部下からの信頼を得ることができます。
(3)フィードバックスキル
部下とのコミュニケーションや質問を通じて理解を深めたら、フィードバックをするスキルが必要となります。
このときに重要なことは、率直に自分の意見を伝えることです。「相手を傷付けないように…」と気づかうマネージャーもいますが、相互理解の上で伝える意見であれば、そこまで心配する必要はありません。部下自身の成長のためにも、率直な意見を伝えたほうが有用です。
フィードバックをしたあとは、さらに部下の意見や気持ちを聞くようにし、納得して仕事にあたれるようにしましょう。
(4)部下を信頼するスキル
部下の成長を思うからこそ、部下を信頼して仕事を任せることが重要です。マネージャーが信頼していることが部下に伝われば、部下のモチベーションもアップし、仕事へのやりがいも増します。
お互い納得して方向性を決めることができたら、あとは部下に任せてみましょう。
後編では、「マネジメント力を高めるのに必要な力」を掲載します。
部下や管理職自身の成長はもちろん、思わぬ部下からの離職、退職相談での寂しい思い、後悔を少しでも減らせるように。
お楽しみに!
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