退職には段階がある　仙台・宮城のキャリアコンサルタント【企業の人材育成セミナー・講座】

「会社を辞めたいです。」

こんな風に突然、退職を言い出されること、ありますよね。

実は、突然言い出したように見えて、ご本人の中ではここに至るまでの段階があります。

 

私はこれまで、企業内で社員の方の面談をしてくる中で「辞めたい」「転職したい」という相談を受けたことがあります。

でもその方の本音をきちんと聴いていくと、「本当はここで仕事を続けたいのに」というものでした。

 

①何か困ったこと・嫌なことが起こる

②なかなか自分だけで解決できることではない（環境、人間関係etc.）

③仕事は好きだが、②の要因がある会社という「場」に来ることが苦痛になってくる。

 

突然退職を言い出す方の内面では、この段階を踏んでループしているように思えます。

そしてループを繰り返すうちに、疲弊し、最後には

④退職を決意する

までたどり着いてしまうのではないでしょうか。

 

本当は辞めたくなかった。でも1人ではどうしようもなかった。

経営者の方や上司の方からすれば「じゃあ頑張れば良かったじゃないか」と思われるかもしれません。

ですが、ほとんどの社員の方はそこまで強靭なメンタルの持ち主ではなかったり、

そもそも組織の課題が現場に出ていることも多く、それは社員1人で動いてもどうすることもできないことだったりします。

 

ですので、③まで来てしまっている状態の時にモチベーションが下がっていたり、表情が曇りがちであったり、いつもと異なる様子が見える時にはキャリアコンサルタントを利用してください。

 

社内では誰にも相談できなかったり、相談しても話を聴いてくれない、求めていないアドバイスをする等「相談になっていない」場合が多い中で、

しっかり自分の話を自分の口で話し、受け止めてもらい、問いかけられて考えることで、ご本人の中で整理されていきます。

それは、1人きりで頭の中でグルグル考えていることとは全く違います。

客観的になれますし、ループの中で育ってしまった何の根拠もない思い込みに気づいたりもするのです。

 

ですが、皆さん忙しい中で、一人ひとりの社員の変化に気づくことは難しいもの。

だからこそ定期的に、第三者のプロに相談することは大切なことです。

大切な社員が突然の退職を言い出す前に。

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